
「個性がない」のが「個性」
とも評されるシャルドネは、品種の特徴が少なく、土壌や造り方で味わいが変化することで知られています。
適応力が高いため栽培しやすく、土地や醸造方法によって様々な姿に変わり、さらに樽熟成させることで、まるで違う味わいに変身します。
どのくらい違うかを、わかりやすく例えますと、
●フルーツ・・・「青リンゴ」から「パイナップル」や「桃」
●デザート・・・「レモンシャーベット」から「クリームブリュレ」や「ハチミツがけのケーキ」
●女性・・・「シャープな顔立ちのスッピン美少女」から「グラマラスで化粧も完璧なレディ」
まさに変幻自在です。
これだけ幅があるので、ご自分の好みが必ず見つかります。
また、面白いことに飲んでいくうちに好みが変化していきます。
今回は、シャルドネの奥深さを体験していただけるラインナップをご紹介いたしましょう。
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【1】
トップバッターは、「シャルドネの脂」とも評される「グラ(仏語:肥えた)がある」タイプ。
表現としては、「こってり、ふっくら」「コテコテ、樽々(たるたる)」「蜜っぽい」
ナッツやバター、蜂蜜などのフレーヴァーに溢れ、フルボディで、口中に旨みが広がり、まろやかで芳醇な果実味に恍惚となります。
この世界にハマる人は多く、さらに熟成してトロトロ感を増した色気たっぷりのオールドヴィンテージを探し求めたりします。
味がパワフルなので、ワイン単体でお腹一杯になったりします。
お勧めですと、
マルティネッリ・シャルドネ・マルティネッリ・ロード 2005
ムルソー・シャルム 2000 / ヴァンサン・ジラルダン
Bourgogne Blanc 2005 /Coche Dury / コシュ・デュリ
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【2】
次は「エレガントで引き締まった」タイプ
表現としては、「シャープ」「ミネラル感」「透明感」「清涼感がある」
いろいろ濃いのを飲んだ方が、最後にバランスや均衡美を求めてたどり着くのがこのタイプです。
お勧めですと、
コルトン・シャルルマーニュ 2006 / ラブレ・ロワ
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【3】
最後に、「とっつきやすい」タイプ。
表現としては、「飲みやすい」「ジューシー」
カジュアルラインにも関わらず、広がりのある飲み口で優等生的な美味しさがあるのが嬉しい。掘り出し物も多いです。
お勧めですと、
Waipara Springs Chardonnay 2008 12本セット
余談ですが、シャルドネワイン造りに対するある生産者の挑戦のお話を。
著名なカリフォルニアワインの造り手「オー・ボン・クリマ」のシャルドネ・トップキュヴェ「ニュイ・ブランシュ」シリーズには、毎年副題が付いていることで知られています。
ワインのスタイルに対する生産者のポリシーと評論家達のトレンドが合わないことのジレンマが表現されている、と言われています。
1997「WHY?」・・・・ 「なぜだ」
1998「WHY NOT?」・・ 「いいじゃないか」
1999「Reflect」・・・「反映」
2001「HARMONY」・・・「調和」
2002「WHO SAYS?」・・「誰が言ってんだ」
2003「UNITY」・・・・「統一」
2004「OUR WAY」・・・「我が道」
1999年までは樽を効かせて味の厚みを強調したスタイルで、2000年以降はエレガントなスタイルに変化しました。
このことからも、シャルドネをどう仕上げるかについては、生産者の意向や世の中の好みが影響を与えることがわかります。
最近は「Unwoodアンウッド」と称される「樽をかけないすっきりタイプ」のシャルドネもトレンドの一つになってきました。
さて、皆様のお好みは?